ユーザー車検レポート
 先日ユーザー車検を受けて来ました。簡単にレポート致します。ここに書かれている内容より詳しい内容が 必要な方はユーザー車検専門ホームページが他にありますので、そちらをご覧下さい(ここの内容はあくまでも体験談です)。

まず車検に合格した時の車の仕様から説明します。車をいじっている方はこれが一番気になるのではないでしょうか?
よく聞く話で、車検時には車をノーマル状態に戻さなければならないと言いますが、そんなことはないと思います。アフターパーツでもよほどの物でない限り 車検は問題ないはずです。 ちなみに私が車検を通した時の状態ですが、
エンジン系→MSエアクリーナー(ノーマルタイプの為見えない)、MSマフラー(サイレンサー部分のみ)、ウルトラプラグコード(改)
足回り系→マツダスピードショック&バネ(当然ローダウン)、16インチホイール(ノーマルは15インチ)
内装系→アルミ削り出しシフトノブ(ギア表示無し)、バキュームメータ、塗装済みパネル、マツダスピードバケットシート+4点シートベルト、後席シートベルト取り外し(普通は×でしょうね)、リアストラットタワーバー
その他→ゼータシステムリモコンエンジンスターター
大した装備では無いので参考までに。
エアクリーナーは多分むき出しのキノコタイプでも問題ないと思います。マフラーも車検対応であれば問題無しです。 純正以外のサスペンションを装着してある場合には下回り検査の時に取り付け分を念入りに見られるので注意が必要です(しっかりとりつけてあれば問題なし)。

 ユーザー車検を受ける為の手順は、
1.車両の整備
2.車検場の予約(電話での自動応答)
3.必要書類の作成
4.検査ラインを通す
大きく分ければこれくらいです。

1の車両整備ですが、最低でもこれくらいはしておきましょう。
 a)タイヤの溝の確認。3分山以下は思い切って交換しましょう。
 b)灯火類の確認。切れているランプがあれば交換しましょう。
 c)明らかに車検非対応の部品は取り外す(フォグ4灯同時点灯など)。
これくらいでしょうか?車検に備えてエンジンオイル交換やLLCの交換は必要ありません。
私は検査官に印象を良くする為に念入りに洗車とエンジンルームの清掃を行いました。

2の予約ですが、検査場は月〜金曜日に検査を行っています。土、日、祝日は休みです。電話での申し込みは24時間受け付けて います。検査予定日の1週間前から取れますので早めに申し込むことをお勧めします。平日しか検査できないのでサラリーマンの方は 少し辛いですね。

3の必要書類ですが、事前に購入して書き込んでおくことも可能です。その方が当日スムーズに検査が受けられます。
まず必要書類ですが、

継続検査申請書
自動車検査票
自動車重量税納付書
自動車検査証
自動車税納税通知書
自動車損害賠償責任保険証明書(旧)
自動車損害賠償責任保険証明書(新)

1、2、3は当日車検場で準備するものです(書類を購入して記入します)。 1は使用者の印鑑が必要です。 2の自動車検査票には検査手数料分の印紙を購入し貼り付けます。 3の自動車重量税納付書には重量税額分の印紙を購入して貼り付けます。 4はいつも車に備えてある橙色の書類です。 5は郵送で送られてくる用紙です。忘れやすいので気を付けて下さい。この紙を窓口で提示して4の書類に自動車税納税照合のスタンプを押してもらいます。 6は前回の車検時に更新自賠責保険の証明書です。 7は当日車検場で発行してもらいます(保険料を納めます)。

書類を記入して窓口に提出したらいよいよ4の検査ラインを通します。

車検ライン
検査ラインに入ります
道路の文字の指示に従います
ここから検査ラインです

外観検査
前車の位置まで進んで外観検査を受ける
 ここでは外観検査と同一性の確認を調べます。外観は主に車体の灯火類の点灯状態、タイヤの摩耗、車内、ホーン(実際に鳴らす)、エンジンルーム内を調べます。灯火類は必ずすべて調べられます。その他はちらっと見る程度です。
同一性とは自動車車検証に記載されている車体番号とエンジン型式が同一であるか調べます。私の2回の経験だとまず調べません(笑)。
マルチテスター表示器
スピード、ブレーキの検査を行うテスター表示器の指示に従います
光軸テスター
ヘッドライトテスター
 ここではスピード、ブレーキ、ヘッドライト光軸の検査を行います。 スピードメーター検査ではテスターの上で車を加速させ、40km/hの時点でパッシングをして機械に知らせます。すこし長めにパッシングしなと反応してくれません。 次はヘッドライト試験です。ライトを上向きにするだけです。あとは機械が自動的に測定してくれます。よく不合格になる項目なので祈りながら待ちましょう(笑)
次はブレーキ検査です。ブレーキを離して待ち、あとは表示器の指示に従います。サイドブレーキの試験も行います。 この時のコツはブレーキを踏む指示が出たら一気に踏み抜きます。中途半端だと不合格になります。 サイドブレーキの時も指示が出たらワイヤーが引きちぎれんばかりの勢いで引きます。 おおげさに書いていますけど、普段の動作のように操作すると不合格になる可能性大です。
排気ガス試験
排気ガス試験
 排気ガス検査です。エンジンを掛けたまま車から降り、マフラーに検査プローブを入れます。汚れているので軍手は必需品です。そのまま待って表示器の指示が出たらプローブを外します。 ここで検査表を画像の機械に入れて検査印を押します。今までの試験で合格した項目が押されます。 最後は下回り検査です。車を所定の位置まで移動させエンジンを切ります。ハンドルから手を離して待ちます。しばらくするとマイクでブレーキを踏むように指示がありますので従います。その後は表示器に指示が出ますので、指示が出たら車を動かします。 以上でライン検査は終了です。どうです?たったこれだけです。時間にして5分ぐらいでしょうか? もし仮に不合格の項目があれば、その日の内であれば何回でも受け直す事が出来ます。不合格の項目のみ検査出来ます。

みなさんが一番気になるのは費用の事だと思います。 掛かった費用は

継続検査申請書類一式30円(検査場によって値段が異なる)
重量税37,800円
自賠責保険27,600円
検査手数料1,400円
合計66,830円
注意:平成3年式ユーノスプレッソ 1.8L

すべて当日、車検場で支払います。1.5Lの場合でもおそらく同じ料金だと思います。ずいぶん安く済むと思います。
 

 こうして車検は通せます。しかし車検が通ったからと言って点検をしなくてもいいわけではありません。
車検はあくまでもその時点での車の安全面や公害面が基準に達しているか検査する精度です。 例えばブレーキパッドなど残り1mmでもブレーキは効きますので車検は通ってしまいます。この場合早急な整備が必要です。 ディーラー車検などの場合は日常の走行に関わる部分を殆どすべて見てくれるので、車検が終わってしまえばほぼ完調な車が手元に戻ってきます。
ユーザー車検を受けた方は自分自信の責任で整備する必要があります。現在の制度では、現車を検査場に持ち込む場合に限り、検査(車検)後整備も可となっています。例えば車検だけユーザー車検で通して、点検整備をディーラーや修理工場で行うことも出来ます。こうした行動でかなり費用を浮かすことが出来ます。車好きにとっては検査を通すことぐらいなんの苦労もないと思います。逆に良い経験になると思いますよ。実際にラインを通す作業はおもしろかったです。
浮かした費用で欲しかったアフターパーツでも買いましょう(笑)
車好きな方は是非チャレンジしてみて下さい。