私の考えるユーノスプレッソとは?


はじめに
 オーナーである私が言うのも何ですが、この車ははっきり言ってそれほど速くはありません。 絶対的な速さは2.5L位のの4ドアセダンの方がきっと上だと思います(いや絶対上!)。 でも私はそんなことちっとも気にしていません。それを補う魅力がプレッソはあるのです。

 

魅力その1 スタイリング
 プレッソがマイナー車となってしまった(売れなかった)最大の原因はその個性的なスタイルだと思います。確かにフロント真正面から見るとちょっと間の抜けた顔立ちですが、横から見たスタイリングはなかなかの物だとだと思います。Cピラーのない国産車にはあまり見られないデザインが特徴です(マツダ社の車には他にも現行RX−7、先代RX−7など)。
 結果的に一般の方々には受け入れられませんでしたが、個人的には良い!っと思っています。

 現在私の車にはオプションのフロントリップスポイラー(後期型、貰い物)とマツダスピード製のリアウイングが付いています。 これだけでもノーマルとは「ガラリ」と印象が変わり、知人からも「カッコイイ!」と言われたことさえあります。 ノーマルはちょっとと言う方はまだ数点エアロパーツがあるので、気に入った物を取り付ければ満足いくと思います。
PS・三菱自動車の「FTO」もカーオブザイヤーを取った割には販売台数が伸びていません。これもデザインなのでしょうか?私は好きですけど(^−^;)

 

魅力その2 エンジン
 スペック表にも書きましたが搭載されている1.8V6エンジンは140馬力です。最近のエンジンに比べると非力さは隠せません。 運転してみると低回転域のトルクはかなり非力です。スタートダッシュは軽ターボにも負けるでしょう。 しかし3,000回転を越えてからの吹け上がりはかなり良くレッドゾーンの始まる7,500回転まで きれいに回ります(それ以上はリミッター作動)。 この吹け上がりの良さがこのエンジンの最大の特徴だと思います。
 低速トルクがない分高いギアでの加速は鈍いです。しかしシフトチェンジを駆使して適したギアで加速すればすばやい加速をする事が出来ます。 逆に高いギアでも関係無しに力強い加速できる車の方がある意味つまらないかもしれません。

 V6独特の排気音も魅力の一つです。低回転では結構低めの音ですが、回していくと徐々に乾いたサウンドを奏でてくれます。 現在はマツダスピード製マフラーを付けていますが、純正の音をそのまま大きくした感じです。 純正のマフラーでも非常にいい音がしました。

 エンジンの静粛性も大した物で、二千〜三千回転ぐらいで走っていると、エンジン音はあまり聞こえません。さすがにそれ以上回すと はっきりと聞こえてきますが、それでも同じ様なタイプの車と比べると静かです。これもV6エンジンのおかげなのでしょうか。 回しても静かだから、積極的に高回転域を使ってしまっています。
PS・昔乗ったSRエンジン搭載車はあまりのうるささに「壊れるんじゃないか」とさえ思いました。
 オーディオもエンジン騒音が少ないため、気持ちよく聞くことが出来ます。

 

魅力その3 意外に広い室内
個人的にはどうでもいいのですが・・・・
外観からは分からないほど室内は広いです。4ドアセダンと比べるのは酷ですが、少しぐらいの距離なら4人乗りでも大丈夫です。 リアシートを倒せば大きな荷物も積めます。2人ならキャリアを付けなくてもスキー、スノボーに行けます。セダンのトランクスルーでは 詰めない「高さと奥行きがある」荷物も大丈夫です。
 

魅力その4 中古車が安い
 どうも中古車市場は売れない車を安くする傾向があります。同年式の同じタイプの車と比べてもプレッソはかなり安く なっていると思います。今では中古でしか買えないのでこれは非常に嬉しいです。
 

魅力その5 マイナー車である事!!
 最大の魅力はやはりこれだと思います。マイナー車あるゆえに町中で見かけることもほとんどありません(1日1台見かければいい方)。 「外車ですか?」と聞かれたことさえありました。ほとんどの人は車を見せても「プレッソ」と答えられませんでした(自称車に詳しいと 自負する人も含みます)。町中を走っていても自然と優越感を味わうことが出来ます。

「売れている車=良い車」。この式は間違っていないと思いますが、「売れない車=悪い車」は間違いだと思います すべてには当てはまらないですけどね。 プレッソには乗ってみると分かる魅力があります。残念ながら平成9年に生産中止となってしまいました。新車ではもう買えません。私は出来るだけ長くこの車に乗っていたいと思います。