1年ほど前からリアサス周りから異音が聞こえるようになりました。ジャッキアップすると盛大に音がしてました。
最初はダンパーかショックかな?と思ったのですが、どうやらリアリンク関係のブッシュがへたっていたようです。
思えば13万キロ無交換です。そりゃへたります。
さらにダウンサスを組んだときに足回り系のボルトを1G荷重で締め直さなかったので、へたり方に拍車が掛かっていたようです。
(ブッシュが常に若干捻れた状態になっていた)。 低年式のプレでダウンサスを組んでいる方は要注意です。普通のショップは組み付けて終わりですよ。ディーラーでもサス交換ぐらいでやっている所は少ないと思います。
プレッソのリアリンクは、 |
今回交換するリンク類 | ボルト類もすべて新品に交換します |
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さっそく作業開始です。基本的にはボルトを抜いて古いリンクを取り外し、逆の順序で新しいリンクを取り付けるだけです。 リンクとリアメンバーを接続している長〜いボルトが燃料タンクが邪魔で抜けないので、この為だけにリアメンバーを降ろす必要があります。 ただ少しだけずらせばいいのでリアメンバーを固定している4本のボルトを緩めて、全体的に下に降ろせば作業出来るはずです。 後ろ側のラテラルリンクトーの調整機構を持っているので、外す前の部品と同じ長さに調整しておきましょう。 |
どんどん外します | |
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リアメンバーをずらします | リアラテラルリンクは新旧を 同じ長さに調整しておきます |
今回の目玉はこれの塗装です。 |
これはラテラルリンク同士を接続してボルトの歪みを押さえる効果があるという「パフォーマンス・ロッド」です。これを塗ります。 MSの緑色のスタビを付けているプレッソの後ろを走ったことのある人なら分かると思いますが、あの辺りのパーツは 後ろからけっこう見えるんですよね。パフォーマンス・ロッドはリンク関係の部品で一番後ろにあるので、これを塗れば目立つこと間違いなし。 ど〜だ度は抜群です。 というわけでボディ色と同じブレイズレッドで塗ってみました。今回やったやり方を簡単に説明します 1.400番くらい耐水ペーパーで念入りに磨きます。 2.ブレーキクリーナーを吹き付けて脱脂&水分を飛ばします。 3.ボディ用のサーフェイサー(白)を吹き付けます。 4.乾燥。 5.800番くらいのペーパーで軽めに磨いて足付けをします。 6.シリコンオフで脱脂します。 7.ブレイズレッドを吹き付けます。赤系は色が乗りにくいので、5〜6回厚塗りします。くれぐれも垂らさないように。 8.乾燥。 9.うまく塗ればこのままでも艶が出ます。場合によっては液体コンパウンドで磨きます。
出来上がりはピカピカです(笑)。どうせすぐ汚れますけどね。 |
400番で磨いた状態 | サーフェイサーを塗って乾燥 |
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ブレイズレッドを塗ります | 再び乾燥。これで終了 |
すべての部品を組み付けて、リンクのブッシュを挟むボルトはすべて1G荷重の状態で締め込みます(車体を降ろしてから下に潜り込んで締め込みました)。 |
全部組み付け終了 | 潜り込んで締め込みました 狭いからけっこうキツイ |
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パフォーマンス・ロッドが目立ちます(笑) | |
交換後の感想 乗り味がガラっと変わりました。文章に書くのは難しいのですが、曲がっている最中にリアがばたつかなくなり、スムーズに曲がれるようになった 感じです。リア周りが明らかにシャキッとしました。嬉しい事に異音も消えました。ブッシュをリフレッシュした影響だと思います。 外したリンクのブッシュを見てみるとひどい状態でした。ほぼすべてのブッシュはヒビ割れていて、一部のブッシュは切れてました。 MSのリアリンク説明には「リアの追従性が・・・」なんて書かれていますが、町中で体感するのは無理ですし何より元のリンクの状態が 最悪でしたので、MSに変えたことによる違いなんて分かりません。 MSのリンク系は1本2千円程度でした。純正のラテラルリンクは少し高めで1本7千円くらいです。乗り心地も堅くなったような感じもしないので 安いMS製品をお勧めします。 ボルトの類もすべて交換したほうが良いと思います。特にリアナックルとリンクを接続するボルトは後側のラテラルリンクに固着していて いくら叩いても分離は出来ませんでした。 どうせやるならスタビライザーリンクとスタビライザーブッシュも交換したほうが良いでしょう。 10年or10万キロ走行した車にはお勧めのメニューだと思います。 |