ドライブシャフトブーツ交換
 ドライブシャフトブーツの一部が破れてしまいました。このまま走るとだんだん穴が広がってきて最終的には、ここから異物が入ってベアリングを破損してしまうでしょう。そうなる前に交換しなくてはなりません。ただしブーツ交換は部品代はそんなに高くないのですが、普通ドライブシャフトをハブから外さないと交換することは出来ません。こうなってしまうと工賃がバカ高です。そこで今回は前から気になっていた分割式のブーツを使用してみることにしました。これならドライブシャフトを外さなくても交換が出来るので安くすますことが出来ます。
交換前のブーツ
一部が破けたドライブシャフトブーツ。
 

 よく見るとこれは分割式のブーツでした。破けたと言うより連結部分が外れた状態です。自分の車にすでに分割式のブーツが使われていたとは(笑)
 下の画像が購入してきたブーツの添付品です。左から組付剤(接着剤ではないらしい)、グリスガード、グリス、ブーツ本体、バンドです。価格はオートバックスで6千円程でした。 交換工賃は聞いてみたら3千円と言われました。これは高いのか安いのか・・・
 

ブーツ添付品
ブーツの添付品です
 

 さっそく交換してみます。まずは現在のブーツのバンドの取り付け位置確認。デジカメなどで写真を撮っておくとGOOD。止め金具のバンドを外し、古いブーツをカッターやはさみを使って切り取り、取り外します。ドライブシャフトにはキズを付けないように気を付けましょう。
切り取ったブーツは硬化していて弾力があまりありません。
 

バンドを外す 取り外したブーツ
二ヶ所のバンドを外します。 切り取ったブーツです。
 

2000.12.28一部訂正
 ブーツを取り外したらベアリングを点検します。異常があった場合はベアリングを交換して下さい。 次にシャフトとベアリングに残っている古いグリスをすべてふき取ります。  ベアリングに付いているグリスはふき取りません。
パーツクリーナー等を使用して徹底的に洗浄して下さい。
 

グリスをふき取る
古いグリスをふき取ります
 

 次に組付剤をブーツの凹の溝に塗ります。説明書には全量を塗ると書いてありましたが、そんなに塗る必要はないと思います(全量塗るとかなりの量になる)。
 

組付剤を塗る
組付剤を溝に塗ります。
 

 組付剤を塗ったらなるべく早めにドライブシャフトに巻きます。初めはホイール側をはめ込みます。全体の二分の一程度はめ込んだら、エンジン側の方をはめ込みます。最後に真ん中の部分をはめ込みます。組付剤を多く塗って、はめ込むときに凹凸を水平にあわせれば「パチッパチ」と簡単に入りました。
 

はめ込み
組付剤を塗ったら早めに巻きます
 

 巻き終わったらハウジング部にブーツを被せて、最終的に固定する位置にブーツを持ってきます。位置を確認したらバンドでエンジン側を固定します。バンドはブーツに巻き付けて止めるだけです。 しかし固定する方法がバンドを引っ張ってストッパーの部分を叩いて固定と書いてあります。 数回叩いただけじゃバンドはゆるんでしまいました。結局百回位叩いてようやく動かなくなりました(絶対固定方法を改善した方がいいと思う)。

 '99/2/8追記:バンドが動かなくなったら、ストッパー部でバンドを折り返し、余った部分を切り取り、もう一度叩きます。
 注:ブーツの取り付け位置を間違わないように注意して下さい。

 

バンド固定
エンジン側から固定します
 

 先端のバンドの固定が終わったらハウジング部からブーツを一旦ずらしてベアリング部にグリスを補充します。グリスは画像の容器の中に入っています。  付けすぎてはいけないみたいです。  全容量を使用して下さい。
グリスを塗り終わったら、元通りにハウジング部にブーツを被せます。
 

グリス補充
グリスを補充します。全容量を使用します
 

 後は先ほどと同じようにバンドを固定して終了です。最後にブーツがちゃんとはまっているか?バンドの緩みはないかを確認します。
 

バンド固定
ホイール側のバンドを固定。位置に注意
 

 作業時間ですが、デジカメで写真を撮りながらやっても1時間ぐらいで出来ました。初めての作業なので戸惑いながらやりましたから、2回目からは結構 早くできると思います。
 取り付けてからしばらく走りましたが(これを書いている時点で一週間ほど)、特に問題は出ていません。よーく確認すると、エンジン側の取り付け位置が多少違っていましたが、おそらく大丈夫でしょう(おいおい)。このブーツの寿命は2万キロ〜3万キロみたいです。この値段でそれだけ走れば十分だと思います。

2000.12.28追記
このブーツですが、先日ドライブシャフトをアッセンブリーで交換する機会があり、ブーツは分割式からマツダ純正に変わってしまいました。その為正確な寿命は分かりませんが、1万キロ程度では異常がありませんでした。