=============================================================================== ビデオ出力バージョン燃費計 Version 0.20 Copyright : とし =============================================================================== ●はじめに ビデオ表示燃費計はカーナビなどのモニターの外部入力機能を使用して、モニター上に燃費状態を表示 させる装置です。LCD版などとは異なり、純正燃費計のようにスマートに設置させるのを目的に作成しま した。そのためLCD版と比較して何点か機能を削除しました(0-400m計測やLED輝度調整など)。 多機能を求める方にはLCD版をお勧めします。 ●機能について ・瞬間燃費のリアルタイム表示 ・総消費燃料、平均燃費、走行距離表示 ・LEDによる燃費状態表示(*1) ・アイドリング時間およびアイドリング時の総消費燃料表示 ・メインおよびサブによる個別の測定値集計(*2) ・給油時に入力したデータのPC転送機能(給油量、日付、走行距離など) (*1)LEDは接続しなくても動作します。お好みに合わせて下さい。 (*2)区間計測などに使います。A点からB点までの限定区間の消費燃料や 平均燃費の測定などに使って下さい。 ●設置方法 燃費計を設置するには以下の線の接続が必要です。  ・常時電源  ・アクセサリ電源  ・インジェクタ信号(アクティブLOW)  ・車速パルス信号  ・アース 本体は絶縁されたケースに格納して助手席足下あたりに設置して下さい。インジェクタ信号は高電圧が 流れますので、引き回しを長くすると他の部分にノイズがのる可能性があります。 常時電源を使用していますので、車体のバッテリーが弱っている場合は注意して下さい。 待機時の消費電流は7mA程です。 ●測定データの保持について 本装置では走行距離や消費燃料などの値をCPUのSRAM上に保存しています。SRAMは電力が供給が停止され ると消去されてしまうメモリです。 バッテリーターミナルを外すときは注意して下さい。 また燃費計算係数やログデータはEEPROMに保持しているので電力が切れても消えません。 ●各モードについて □通常モード   :瞬間燃費などの計測値を表示しているモードです。           走行時などは常にこのモードを使用することになります。 □メニューモード :各種設定を行うモードです。           通常モードの時に[メニューキー]を押すことでこのモードに入れます。 □各メニュー設定中:メニューモードにて調整する項目を選択した時の状態です。           UP,DOWNキーで各設定値を調整します。 ●各操作ボタンについて ┌──────────────────┐ │ │ │ ● ● ● ● │ └──────────────────┘ | | | | | | | ----------- □選択ボタン(DOWN) | | ------------------- □選択ボタン(UP) | --------------------------- □決定ボタン ----------------------------------- □メニュー/キャンセルボタン □メニュー/キャンセルボタン 通常モード時  :メニューモードに入ります。 メニューモード時:各メニューの項目を選択します。 各メニュー設定中:項目選択時には次項目へ移ります。 数値入力時にはキャンセルとなり、メニューモードに戻ります。 □決定ボタン 通常モード時  :使用しません。 メニューモード時:各メニューを決定します。 各メニュー設定中:変更値を決定します。 □選択ボタン 通常モード時  :「メイン」と「サブ」の表示を切換えます。 メニューモード時:使用しません。 各メニュー設定中:変更値を選択します。長押しで数値の早送りが出来ます。 ●メニューモードについて メニューモードには次の項目があります。  ・計測値クリア  ・燃費計算係数変更  ・LEDしきい値変更  ・表示パターン変更  ・オプション機能変更  ・計測値バックアップ  ・オールクリア  ・MENU終了 ○計測値クリア  [メイン+サブ]   燃料噴射量、車速パルスのクリアを行います。通常は給油時に行います。   サブも同時にクリアされます。   日付入力機能を有効にしている場合は日付入力を行います。   燃費係数自動算出機能を有効にしている場合には実給油量入力を行います。   エンジンを掛けたまま操作を行うと誤差が発生しますので、給油直後にイグニッションONの   状態にして操作を実行して下さい。    [サブ]   サブ計測値のみをクリアします。メイン計測値はそのままです。   区間燃費や、一時的な計測を開始する場合などに行って下さい。   給油量入力や日付入力などは行いません。 ○燃費計算係数変更  燃費計算時に使用する係数を変更します。初期値は[100%]です。  変更可能範囲は[299.99%〜0.01%]です。  (*)オプション機能の燃費係数自動算出が有効の場合は、計測値クリア時に自動的に変更されます。 ○LEDしきい値変更  燃費状態を色分け表示するLEDのしきい値を変更します。  LEDはしきい値によって下図のように3段階に色分けされます。     Low High  ┌───────────┐  │ 赤 │ 橙 │ 緑 │  └───────────┘   | |   | ---------- [GRN→ORG]   ------------------ [ORG→RED]    変更可能範囲は[25.0km/L〜0.1km/L]です。  [GRN→ORG]と[ORG→RED]を同じ値にすることで橙を表示させないことも出来ます。 ○表示パターン変更  通常モードにて、表示する計測値のパターンを選択します。  表示パターンは次の項目があります。  ・[メイン]  ・[ サブ ] ○オプション機能選択  オプションには次の4項目があります。  ・クリア時の給油量入力(Y/N)  ・クリア時の日付入力(Y/N)  ・クリア時の燃費計算係数自動補正(Y/N)  いずれも[Y]または[N]を選択します。最後の項目まで入力した時点で設定変更が有効になり  ます。途中でキャンセルした場合は変更がすべて無効になるので注意して下さい。 ○計測値バックアップ  燃費計はSRAM上に計測値を記録していますので、設置場所移動やバッテリーの取り外しなどで、  電源を切ってしまうと計測値が消えてしまいます。  計測値バックアップは計測値を一時的にEEPROMへ退避させることで、電源を切っても計測値を  残しておくことが出来ます。メイン、サブに関わらずすべての計測値が退避可能です。  バックアップには次の項目があります。  ・保存  ・復元  計測値を一時的に退避させる場合には[保存]を選択して下さい。  電源を元に戻し、測定値を復帰させるときは[復元]を選択して下さい。 ○オールクリア  EEPROMを含め、すべての計測値をクリアします。またオプション設定なども初期値になります。  初期状態に戻したいときなどに使用します。 ○MENU終了  メニューモードを終了します。   ●通常モードでの表示内容について この燃費計では内部的に2系列の計測値を持っており、それぞれを「メイン」と「サブ」としています。 通常モードではこれら2種類の計測値を個別に表示することが出来ます。 メインは給油から給油までのトータル的な計測、サブは区間計測や一時的な計測などに使うと便利だと 思います。 メニューの「表示パターン変更」または通常モードにて[UP],[DOWN]キーを押すことにより、表示パタ ーンを変更することが出来ます。表示パターンは次の2種類です。  (1)[メイン]  (2)[サブ] ・各表示項目について説明します。  ○瞬間燃費(:INSTANT)   アクセルの動きに敏感に反応したリアルタイムの燃費を表示します。   算出方法は、10回の燃料噴射の平均値と、その間に進んだ走行距離から燃費を算出しています。  ○平均燃費(:AVE)   計測値クリアを行ってからの消費燃料と走行距離から求めた燃費を平均燃費として表示します。  ○消費燃料(:TOTL)   インジェクタ噴射パルスのイネーブル時間の累積から燃料噴射量を算出して、消費燃料として表示   しています。  ○走行距離(:RUN)   計測した車速パルスカウント数から走行距離に変換して表示しています。  ●アイドリングステータス   ○停車中の消費燃料(:TOTL)    計測値クリアを行ってからの、瞬間燃費が「STOP」の期間での燃料噴射量の合計です。    アイドリングストップをすれば節約することが出来た燃料の量として参考にして下さい。   ○停車時間(T:xxHxxMxxS)    計測値クリアを行ってからの、瞬間燃費が「STOP」の期間での合計時間です。内部で10ms単位で    加算処理しています。 ●PC接続モードについて この燃費計は給油ごとの計測値を最大15回分保存し、PCを接続することでこのデータを読み出すことが 出来ます。 データの読み出しには専用アプリケーションを使用します。アプリケーションはWindows専用となりま す。 接続はRS-232Cケーブルを使用しますので、RS-232Cポートを備えたPCを用意して下さい。USBしかない 方はシリアル-USB変換などを使って下さい。またケーブルは回路図を参考にして作成して下さい。 また燃費計は車体に固定することを想定しているので、車内で作業出来るノートパソコンを用意して 下さい。 以下の手順に従って操作を行って下さい。  1.エンジンを切ります。  2.PCと燃費計をケーブルで専用ケーブルで接続します(PCの電源が入ったままでも大丈夫です)。  3.専用アプリケーションを起動します。  4.イグニッションをONにします。画面には「PC-LINK」の文字が表示されます。  5.アプリケーションを操作し、「開始ボタン」を押すと転送が開始されます。転送は数秒で終了します。  6.アプリケーションに転送終了のメッセージが出ます。この時には燃費計の画面も通常モードになっ  ています。 以上で転送処理は終了です。転送後のデータはCSV形式で保存されてます。必要であればEXCELなどを 使って総合的な燃費管理を行うことも出来ます。 転送を開始する前にアプリケーションを終了すると燃費計は通常モードに戻ります。 (*)オプションの日付入力機能を有効にしていない場合、日付項目は「-」が表示されます。 ●使用方法などについて ○設置後の調整  設置が完了し表示が映る事が確認出来たらメニューから[ALL CLEAR]を実施して下さい。  各種設定やログデータなどがクリアされます。実施しないとログデータが正常に保存出来ない場合がありますので注意して下さい。 ○初回の給油  設置後はガソリンスタンドまで移動して最初の給油を行って下さい。  そこまでの移動中に走行距離と消費燃料が変化することを確認して下さい。  消費燃料は係数が初期値のままなので表示される数値の精度を気にする必要はありません。  車速パルスはきちんとした数値が表示されるはずなのでオドメーターと見比べて下さい。  もし表示される距離がおかしい場合は[SERVICE_MODE]より車速パルス設定を変更して下さい。  ガソリンスタンドに着いたらエンジンを切って給油を行って下さい。  必ずセルフスタンドで給油口の淵ギリギリまで入れて下さい。  給油が完了したらACCをONにして(エンジンは掛けない)、メニューから[CLR DATA]を実施して下さい(main)。  クリア確認画面の後に給油量入力画面が表示されます。  ここでは給油量をいじらずにEnterを押して下さい(重要)。  日付は通常通り入力して下さい。  これで初期準備は終了です。エンジンを掛けて下さい。 ○2回目以降の給油  次の給油は100kmほど走ってから行って下さい。距離が長ければ長いほど良いです。  初期準備の時と同様に給油を行って下さい。ただし今度は給油量を正確に入力して下さい。  クリア実施後には係数が自動的に変更されています。数値はメニューから確認することが出来ます。  以後、給油のたびにこの操作を繰り返し行って下さい。 ○給油時のオプションについて  係数調整やログのためとは言え、給油のたびに毎回給油量や日付を入力するのはだんだん面倒になってくるものです。  その為、ある程度係数が安定したらオプションを操作して、   ・給油量の入力   ・係数自動補正  これらの項目をOFFにすることをお勧めします。給油量は燃費計で測定した消費量がログに保存されますので、  とんでもなく大きな誤差がなければ問題ないと思います。  ログに給油日が残らなくてもかまわなければ日付入力の項目もOFFにして下さい。  これらを実施することによって給油時の操作はずっと楽になります。  また、夏場は暑さでガソリンが膨張するので給油量が少なくなり係数に誤差が発生します。  夏場は係数自動補正をOFFにしたほうがより正確になると思います。 ●サービスモード 車速パルスの調整が行えます。 http://presso.sub.jp/pukiwiki/index.php?%C4%B4%C0%B0%CA%FD%CB%A1#s25f58a9 =============================================================================== ★ 補足事項 =============================================================================== 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