ハードディスク増設
 

 AVIC-H09(H07)には、音楽CDを再生だけで内蔵ハードディスクにMP3形式でデジタル録音するミュージックサーバーという機能があります。録音後は音楽をハードディスクから再生するため聴きたい曲を瞬時に呼び出すことが出来ます。慣れてしまうと手放せなくなるぐらい便利な機能です。ただしデータはハードディスク上の空き領域に保存するため、あまり容量がなく、CDが約20枚で満杯になってしまいます。私も約半年使用して空き容量が0に近くなってしまいました。
 嬉しいことにこのナビはパソコンのようにハードディスクが追加増設出来ます。増設用のハードディスクとしてカロッツェリアから「ND-HD10」が発売されています。容量は10GBで値段は29,800円(実売は25,000円くらい)です。これを増設することでCDが約150枚まで録音出来るようになります(増設前のデータと合わせて170枚ということにはならないので注意)。
増設用のハードディスクは東芝製で型番は「MK1016GAP」です。市販品との違いはハードディスク表面の材質を変更して耐振動性能が向上しているらしいです。その点を考慮しても10GBで29,800円はちょっと高いと思います。
インターネットで情報を集めてみると一般的に売られているパソコン用のハードディスクでも何の問題もなく増設出来ているようなので、私もパソコン用を選びました。 購入したハードディスクは東芝製の「MK2018GAP」です。容量は20GBなので純正の倍あります。金額は11,500円でしたので純正の半額近くです('02/1月での値段)。以下増設方法です。
購入した20GBハードディスク(MK2018GAP)
 

 

1.バッテリー端子を外す
 ナビには常時電源が供給されています。この状態で増設作業をするとナビ本体内のヒューズが飛んでしまうことがあるようです。必ず外して下さい。外す端子は(−)端子だけで大丈夫です。
バッテリ端子(-)を外す
 

2.パネルと金具を外す
 ハードディスクが見える状態にするまでには2つのパネルと1つの金具を外す必要があります。1つ目のパネルは開けて下方向に引っ張るだけで外れます。2つ目のパネルは2カ所でネジ止めされています。2つ目のパネルを外すと金具が見えます。金具は4カ所でネジ止めされています。すべてを取り外すとハードディスクが見えるようになります。
表面パネルを外す化粧パネルを外す
ネジは2カ所
金具を外す
ネジは4カ所
 

3.マスターハードディスクを外す
 マスターハードディスクを取り外します。ハードディスクが固定されているステーの前面に付いているヘラ状のヒモを引っぱると取り外せます。
マスターハードディスクを取り外したらハードディスクに付いているステーを取り外します。これはネジ4本で止まっています。
マスターハードディスクを取り外すステーを取り外す
 

4.増設ハードディスクを取り付ける
 増設用のハードディスクを取り付けます。 マスターハードディスクから取り外したステーに増設用のハードディスクを裏返しにして置きます。ネジ止めはしません。置いたらハードディスクを押さえながら裏返しにして、その状態のままナビのスロットに挿入していきます。このときにステーが下側のガイド溝にはまっていることを確認して下さい。あとはその状態のまま奥までしっかり挿入するだけです。挿入が終わったらステーだけを取り外して下さい。
'02/04/22追加ハードディスクのマスター/スレーブ設定ピンは開放のままです
裏返しにてステーにセット手で押さえながら裏返しにして挿入
下側のガイド溝にはめる
 

5.マスターハードディスクを取り付ける
 マスターハードディスクにステーを元の状態と同じようにセットします。ネジ止めもします。あとはナビスロットに挿入するだけです。奥までしっかり挿入して下さい。
 増設ハードディスクはステーに固定されていないため、触るとグラグラと動きます。私は固定させるために下側と左右の隙間にスポンジを小さく切って入れ込みました。触ったぐらいでは動かないくらいに固定できました。
マスターハードディスクを取り付ける
 

6.パネルと金具を取り付ける
 取り外した順番通りに取り付けを行います。
 

7.バッテリー端子を外す
 バッテリー端子を取り付けます。
 

8.エンジンを始動する
 エンジンを掛けます。増設したハードディスクが認識されるとフォーマット確認のメッセージが表示されるはずです。これが表示されればハードディスク増設は成功です。あとはメッセージに従って操作して下さい。フォーマットが終わると自動的にマスターハードディスクから増設ハードディスクにデータコピーが始まります。メッセージはありませんがこの間はエンジンを切らない方がいいと思います。コピーが終わるとナビが起動します。ハードディスク容量を確認すると空き容量が95%になっていました。
フォーマット確認メッセージファイルコピー中表示
空き容量が95%になりました
 

 

 以上でハードディスク増設作業は完了です。注意して作業すれば失敗することはまず無いと思います。増設ハードディスクを取り付ける時に上記のやり方のようにマスターハードディスクのステーを使って取り付けると、ピンずれによる失敗を避けることが出来ます。大した手間ではないのでこのやり方で取り付けることをお勧めします。ずれて取り付けたままナビの電源を入れるとナビ本体内のヒューズが切れて起動不能になります。パイオニアで修理してもらうことになりますが、修理に数万円掛かるそうです。
 

 カロッツェリアのカタログには「増設ハードディスクは純正以外使用できません」と、しっかり明記されています。私のように社外品のハードディスクを入れて故障が発生した場合などはメーカー保障が受けられない可能性があります。あくまでも自己責任で行って下さい。

 

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