ETC履歴読み込み
 

 ETCは三菱の「EP-421」という機種を付けています。非常にコンパクト('03年1月現在日本最小らしいです)でとても重宝しています。 この機種はスピーカーが別体になっていて、本体のI/Oコネクタに接続されます。ふとしたことからここの通信を解析したところ、ETCカード に記録されているETC利用履歴の詳細データが出力されていることが分かりました。
ということで、ケーブルと読み込みアプリケーションを作ってみました。
EP-421本体本体背面のI/Oコネクタ
 

 「EP-421」とパソコンを直接繋ぎ、「本体のLSTボタン」を押してパソコンで履歴を吸い込みます(1回押す毎に1件出力)。ただし「EP-421」は接続されている機器がスピーカーと認識しないと履歴を 吐き出さない仕様になっているようです。そのため、パソコン側でダミーのデータを出力して、あたかもスピーカーが接続されているかの ように見せかける細工をしています。
最初のイニシャライズが終われば、「LSTボタン」を連打するだけでどんどんデータを取り込めます。ETCカードには 最大100件の履歴が残されているようです(カードによって若干異なる)。取り込んだデータはCSVファイル形式で保存出来ます。
 路線と料金所はコードで出力されます。JHなどのホームページ上に対応コード表があったので、コード→名称変換の機能も入れてみました。

「EP-421」と接続するケーブルは自作しました。秋葉原などで部品は簡単に手に入ります。私は千石電商 で買いました。材料費は200円くらいです。

ケーブルはこちらの回路図を参考にして下さい。
アプリケーションはこちらからダウンロードして下さい(v0.11)
'05/4/13修正 (料金所情報を2005年4月現在に更新しました)
アプリケーションはこちらからダウンロードして下さい(v0.2)。
Windows2000で動作確認しています。シリアルポートの制御にオーバーラップI/Oを使用しているのでWindows9x系では動かないかもしれません(未確認)

自作ケーブルアプリ画面(クリックで拡大表示)
 

 通常ではスピーカーから「利用日付」と「利用金額」だけしか出力されないので全然役に立ちませんが、PCに取り込むことで詳細まで 知ることが出来、さらに履歴をパソコンで管理出来るのでとても便利です。ただしケーブルの差し替えはETC本体を取り外さないと出来ないので多少不便です。 この点を解消するためにちょっとした改造を考えています。上手くいったら掲載します。

一応お約束で。これが原因で生じるいかなる損害についても責任を負いません

 

'05/4/17追記

EP-421 信号線切り換え機作成
ケーブルの差し替えが面倒だったので切り換え機を作成しました。PCへ切り換え機からのRS-232Cケーブルを接続することでETCの信号ラインをPC側へ切り換えてくれるので、 ケーブルを差し替えなくても履歴データを読み込めます。切り換え機の制御にはPICマイコンを使用しています。基板上のリレーを操作することで信号ラインの切り替えを行っています。 EP-421も再起動の必要があるので電源ラインにもリレーを入れて電源のON/OFFを行っています。
切り換え機基板I/Oコネクタへハーネスを割り込ませる
 

回路図はこちら
ファームウェアはこちらからダウンロードして下さい(ETC_SEL.HEX 2kB Ver0.1)
 

 

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