其の壱 DOS/Vマシンの自作
妹がパソコンを使いたいと言うことで妹用のパソコンを購入することになりました。まず仕様を考えました。
パソコン初心者が使うのでハイスペックのマシンは不要なので、CPUはPentium233MHz程度、メモリは64M(SIMM)、
ディスプレイは17インチ。予算はすべて込み込みで15万くらい。とりあえずこの条件で市販のマシンを秋葉原で
探しましたが、どれもディスプレイなしで予算にギリギリと言ったところでした。 というわけでマシンは自作することになりました。自作なら必要な部品だけを購入すれば済むので、安く作ることが できます。秋葉原を歩き回ってこのような部品を購入しました。 |
主な購入部品
CPU | AMD-K6 233MHz |
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マザーボード | GIGABYTE GA-586STX |
SiS5582 Chipset | |
電源、ケース | ATX対応品 |
ハードディスク | ULTRA ATA IDE 3.2G |
サウンドボード | Sound Blaster16互換 |
ディスプレイ | 17インチ S701G |
LANアダプタ | NE2000互換 |
グラフィックボード | VRAM 4M搭載品 |
その他諸々の部品(マウス、キーボード等)を合わせて12万円程度で購入できました。
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DOS/Vの組立は構造が単純なので、誰でも出来ると思います。全部の部品の取付が終わり、電源を投入。 なんの問題もなくメモリーチェックが始まりました。あとはハードディスクをフォーマットして、Windows95 をいれれば、Plug and Playで自動的にカードを認識してくれます。その後は指示に従ってドライバーを入れるだけです。 現在の所大きなトラブル無く、正常に動いています。 |
今回は17インチディスプレイ込みで約12万円ほどで出来上がったので、かなり安く済んだと思います。
17インチディスプレイは飯山電機から新発売になったS701Gという機種で、定価は59,800円、実売は50,000円を
切っています。かなりハイスペックなのに非常に低価格だったので購入しました。
詳しくはこちら 秋葉原を歩いていて思ったのですが、部品がここの所また安くなってきたように感じます。たとえばメモリですが、 SIMMのEDO32M×2で七千円ぐらいで買えます。たしか一年ぐらい前は倍ぐらいしたと思います。もっとも現在はDIMMが一般的ですけどね。CPUも一年たつとガクッと値が落ちます。今回購入したCPUも一年ほど前は五万円近くしたと思います。 とはいえ、型落ちの部品ばかりで作ったこのマシンは使い物にならないかというと、全くそんなことはありません。普通の人が 普通に遊ぶくらいだったら十分すぎると思います。最新のマシンは確かに魅力がありますが、落ち着いて自分に何が必要かを 考えてみてからパソコンを購入しても遅くないのでは?、と、今回のマシン作りで感じました。 メーカー物のパソコンが高いと思われる方、または不満がある方は是非自作にチャレンジしてみて下さい。
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其の弐 NEW DOS/V作成
今まで使っていた自分のPCはPentum166MHz(MMXではない)でした。最近強烈にマシーンパワー不足を
感じるようになりました。ゲームなども年々ハイスペックを求めるようになり、ビジネスソフトにしても
複数立ち上げるとレスポンスが極端に悪くなってしまいます。ホームページを作るときにはブラウザ、
エディッタ、画像処理のソフトなどのソフトを同時に立ち上げて使用しますので、かなり遅くなります。
さすがにきつくなったので、マシンのパワーアップを図ることにしました。普通ならばCPUやメモリを増やせばかなり環境が改善されるはずなのですが、私のPCはPentum200(MMXも可)までしか対応していなく、メモリもSIMMしか対応していません(最近はほとんどDIMM)。 しかたなく、かなりの出費を覚悟してマザーボードとCPUとDIMMメモリを購入することにしました。 「どうせなら」と思い、ATX対応のケースも購入しました。最近のマザーボードはATX規格の物がほとんど なので、これで選択幅が広がりました。 下記が購入した部品です。 |
CPU | Intel Celeron300A |
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マザーボード | ABIT BH6 |
Intel 440BX Chipset | |
電源、ケース | ATX対応品 |
メモリ | SDRAM 64MB(CL=2) |
すべての購入部品を合わせて4万円程でした。グラフィックボード、サウンドカード等は前のPCの物を
そのまま流用です。さっそく組み立て。 |
これがNEW CPUのCeleron300A。 ファンの奥に見える緑色の基盤が本体です | 前のPCから部品の移植作業 |
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Celeron300Aと言えばクロックアップできるCPUとして超有名です。今回はクロックアップを前提にしてその他の部品を購入しました。 ABIT BH6は通常ケースを開けないと出来ないベースクロックをBIOS上で出来ます。さらにCore電圧までBIOSで出来ます(クロックアップにはCore電圧アップが有効)。まさにクロックアップに最適のマザーボード。値段も 売れまくっているので他のマザーボードと比べてもかなり安いです。 メモリもベースクロック100MHzに対応した物を購入しました。
クロックアップのやり方ですが、マザーボードのベースクロックを変更することで出来ます。Celeron300Aは内部クロック倍率が4.5倍で固定しているので、
標準のベースクロック66MHzですと、 |
66×4.5=297≒300MHz となるわけです。
組上がったらさっそくPCを立ち上げます。何の問題もなくBIOSが立ち上がりました。さすがにWindows98のインストールはデフォルトの300MHzで行いました。各種設定が終わってさっそくクロックアップにチャレンジ!!。まずは、450MHzに挑戦です。Web上の情報に従ってベースクロック100MHz、Core電圧2.2V、で立ち上げます。 結果、あっけなく立ち上がりました。しばらく使いましたが何の問題も無いです。CPUに直接触ってみましたがほとんど発熱していません。
あまりにあっけなく出来てしまってつまらないので、さらに上を目指すことにしました。同じCore電圧で463MHzにチャレンジ。Windowsの起動画面で見事にハングアップしました
(爆)。そこで、電圧を0.1V上げて2.3Vでチャレンジ。今度は問題なく立ち上がりました。長時間使用してみましたが、特に異常は見られません。 463MHzで本当に安定しているのか確認するため、ベンチマークテスト等でよく使われる「Super π」を実行してみました。このソフトで104万桁の円周率を求めることが出来たらその安定しているとのことです。104万桁を数回連続で求めてみましたが、ハングアップはしませんでした。これでほぼこのマシンが安定していることがわかりました。
ハード的には純正ファン以外、特に冷却をしていないで、念のため「Rain」という冷却ソフトウェアを使用してみました(Windows版)。これは原理はよくわかりませんが、在駐させておくだけでCPUの発熱を押さえられるというものです。実際に使用前と使用後で温度を測定してみましたが、10℃程差が出ました(BIOS画面の温度表示で確認)。30℃を越えなくなったので、もうその他の冷却は必要なさそうです。(ただし冬場に測定) |
4月10日追記 RainがDOS/V SPECIAL5月号のP42から紹介されています。かなりいい評価です。 6月12日追記 最近外気温が上がってきたせいか、長時間使用の時、高負荷のアプリケーションを使用するとよくハングアップを起こします。 近々PCに夏対策を行う予定です。 |
今までのマシンと比較すると・・・
463MHzのPCは恐ろしく快適です。当然ですが今までのマシンとは比べものになりません。複数のアプリケーションを立ち上げても「それがどうしたの??」っという具合に全然遅くなりません。今回はケースも購入しましたが、それがなかったら3万円弱ですべて購入できたことになります。マシンパワーに不満がある方は安くて早いCeleronをZEHIお勧めします。 |
ここで使用したソフトはすべてフリーソフトです。下のリンクから取得できます。
其の参 メモリの価格
Celeronをベースクロック100MHzで使用するには通常「PC100 SDRAM(CL=2)」のタイプのメモリを使用しますが、このメモリが5月辺りから
暴落を始めています。私は2月頃「PC100 SDRAM 64MB(CL=2)」を10,500円で購入しました。今は約この値段で倍の容量が買えちゃいます。
もうすこし待っていればと悔やまれます。そんな訳で今が買い時だと思いますよ〜、Celeronでクロックアップをしているみなさん。 私はいつもこのページの「メモリ最安値情報」を参考にしています。 |
6月12日追記 という訳で買っちゃいました、64MB。最初に買ったときに比べ約半額の5,300円で購入しました。重いアプリケーション(Photoshop等)を使用する時など けっこう動作が速くなりました。
7月26日追記
10月8日追記 |